サイト解析ツール比較|制作現場での選び方と使い分け
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Webサイトの品質確認には、いくつもの視点があります。
ページが何枚あるのか、リンク切れがないか、titleやdescriptionは設定されているか、noindexやcanonicalは正しいか、ページ速度や構造化データに問題がないか。さらにリニューアルや公開前チェックでは、「どのページを制作対象にするか」「どこに修正リスクがあるか」を営業・プランナー・ディレクターが早い段階で把握したい場面もあります。
このような確認に使えるツールは多くありますが、どれも同じ目的のツールではありません。
本記事では、代表的なサイト解析・SEO監査ツールをタイプ別に整理し、それぞれがどんな場面に向いているのかを比較します。
サイト解析ツールは、目的で選ぶ
「サイト解析ツール」とひとことで言っても、主な用途は大きく分かれます。
- テクニカルSEO監査:クロール、indexability、canonical、リダイレクト、重複、構造化データなどを深く確認する。
- 大規模サイトの継続監視:数十万〜数百万URL規模のサイトを定期的に監視し、変化や劣化を追う。
- 検索パフォーマンス分析:Google検索での表示回数、クリック、クエリ、インデックス状況を見る。
- コンテンツSEO・競合分析:キーワード、検索意図、競合ページ、記事改善を中心に分析する。
- 制作現場の公開前チェック:ページ一覧、ページ品質、内部リンク、画像、PDFのリンク切れを確認し、制作管理に接続する。
どれが優れているかではなく、「何を確認したいか」「誰が使うか」「解析結果を次の作業にどうつなげるか」で選ぶのが大切です。
代表的なサイト解析ツールのタイプ
各ツールは公式サイトの製品ページで、最新の機能・料金・導入手順を確認できます。
| ツール | タイプ | 向いている用途 | 製品ページ |
|---|---|---|---|
| Revool | 制作現場向けサイト解析・ページ管理 | 見積もり・提案、公開前チェック、ページ管理・承認との連携 | revool.design |
| Screaming Frog SEO Spider | デスクトップ型クローラー | テクニカルSEO監査、リンク切れ確認、リダイレクト調査 | SEO Spider |
| Sitebulb | SEO監査レポート型クローラー | SEO監査レポート作成、課題の優先度整理、チーム共有 | sitebulb.com |
| Lumar | エンタープライズ向けサイト最適化 | 大規模サイトの継続監視、SEO・速度・アクセシビリティ分析 | Platform |
| Google Search Console | 検索パフォーマンス・インデックス確認 | Google検索での状態確認、インデックス問題の把握 | Search Console |
| ミエルカSEO | 国内向けSEO・コンテンツ改善 | キーワード分析、検索意図分析、コンテンツ改善 | mieru-ca.com |
03 サイト解析ツールの特長と機能
製品ページは新しいウィンドウで開きます。下のキャプチャは各サービスの製品・紹介画面に近い見え方として掲載しており、表示はバージョンや設定により異なる場合があります。商標は各社に帰属します。
Revool
Revoolのサイト解析は、SEO専門家だけでなく、制作会社、広告代理店、Webディレクター、営業、プランナーが使いやすいことを重視しています。

URLを入力すると、サイト全体を解析し、ディレクトリ構成、ページ情報、ページ品質、内部リンク、画像、PDFの状態を確認できます。
例えば、次のような場面で使えます。
- 営業・プランナーが、既存サイトのページ数や構成を把握して見積もり・提案資料を作る。
- リニューアル前に、移行対象ページやディレクトリ構成を棚卸しする。
- 制作中サイトの公開前チェックとして、内部リンク、画像、PDFのリンク切れを確認する。
- 公開後の本番サイトで、ページ品質やリンク切れを再確認する。
- 解析したURLをページ管理へコピーし、制作ステータスやページ承認につなげる。
純粋なサイト品質チェックにも使えますが、Revoolらしい特徴は、解析結果を制作管理に接続できる点です。

ページ一覧を作って終わりではなく、必要なURLをページ管理に反映し、制作ステータス、承認、タスク管理、レビューへつなげられます。調査から制作進行までを同じ流れで扱えるため、制作現場での使いやすさを重視するチームに向いています。
Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spider 製品ページ
※ キャプチャの出典:Screaming Frog 製品サイトの公開画像。
Screaming Frog SEO Spiderは、世界的に有名なデスクトップ型のWebクローラーです。
URLを起点にサイトをクロールし、リンク切れ、リダイレクト、title、description、canonical、robots、構造化データなどを細かく確認できます。SEO担当者や技術寄りのディレクターが、サイトの状態を深く調査するときに非常に強力です。
一方で、取得できる情報が多いため、慣れていない人には少し専門的に感じるかもしれません。営業資料や制作管理にそのまま使うというより、SEO監査や技術調査のためのツールとして使うと力を発揮します。
Sitebulb
※ キャプチャの出典:Sitebulb 公式サイトが掲載する製品関連の資料画像。
Sitebulbは、SEO監査をわかりやすいレポートとしてまとめることに強いクローラーです。
サイトをクロールして、多数のSEO課題を分類し、視覚的なレポートや優先度付きのヒントとして表示します。Screaming Frogが「詳しく調べるための作業道具」だとすると、Sitebulbは「調査結果を整理して説明しやすくするツール」に近い位置づけです。
SEO監査レポートをクライアントに提出する、チーム内で改善ポイントを共有する、といった用途に向いています。
Lumar
※ キャプチャの出典:Lumar 公開サイトで紹介されている製品画像。
Lumarは、大規模サイト向けのWebサイト最適化プラットフォームです。
テクニカルSEOだけでなく、サイト速度、アクセシビリティ、監視、ダッシュボードなど、エンタープライズ向けの継続的なサイト品質管理に強みがあります。大規模EC、メディア、グローバルサイトのように、URL数が非常に多く、継続監視や部門横断のレポートが必要な場合に向いています。
小規模な制作案件の公開前チェックというより、組織的にサイト品質を管理するためのプラットフォームと考えるとわかりやすいでしょう。
Google Search Console
Google Search Console 概要 / 検索パフォーマンスレポート/利用のヒント(Googleヘルプ)
※ 画像はGoogleが公開しているサービス説明資料のロックアップです。コンソール内の実画面とは異なる場合があります。
Google Search Consoleは、Google検索での表示状況やインデックス状況を確認するための無料ツールです。
検索クエリ、クリック数、表示回数、掲載順位、インデックス登録状況、ページエクスペリエンスなど、Google検索に関する実データを確認できます。公開後の運用では欠かせないツールです。
ただし、制作中サイトや公開前サイトの全ページをクロールして、リンク切れや画像切れを洗い出す用途には向いていません。公開後の検索運用と、制作時の品質チェックは分けて考える必要があります。
ミエルカSEO
※ サービスサイトで公開されている紹介用画像です。
ミエルカSEOは、国内でよく知られているSEO・コンテンツマーケティング支援ツールです。
キーワード分析、検索意図分析、競合分析、コンテンツ改善など、記事制作やオウンドメディア運用に役立つ機能が中心です。単にサイトをクロールするだけではなく、「どんなコンテンツを作るべきか」「検索意図に合っているか」を考える場面に向いています。
SEO記事やコンテンツ改善に力を入れる企業にとっては強力ですが、制作現場のリンク切れ確認やページ管理そのものを目的にする場合は、別のツールと組み合わせることもあります。
どのツールを選ぶべきか
サイト解析ツールは、目的によって選ぶべきものが変わります。
制作現場で、調査からページ管理までつなげたい
Revoolが向いています。
営業・プランナーの見積もりや提案資料作成、リニューアル前の棚卸し、公開前チェック、公開後の品質確認まで、制作現場の流れに沿って使えます。さらに、解析したページをページ管理へコピーできるため、サイト解析の結果をそのまま制作進行に活かせます。
テクニカルSEOを深く調査したい
Screaming FrogやSitebulbが向いています。
細かいSEO項目を深く見たい、リダイレクトやcanonical、構造化データまで調査したい場合は、専門クローラーが強力です。
大規模サイトを継続的に監視したい
Lumarのようなエンタープライズ向けプラットフォームが候補になります。
URL数が多く、SEO、速度、アクセシビリティ、監視、レポートまで継続運用したい場合に向いています。
Google検索での実績を確認したい
Google Search Consoleが基本です。
検索クエリ、クリック、表示回数、インデックス状況など、公開後の検索パフォーマンスを見るなら欠かせません。
コンテンツSEOを改善したい
ミエルカSEOのようなコンテンツ改善・検索意図分析に強いツールが向いています。
オウンドメディアや記事制作を強化したい場合は、クロール型のサイト解析とは別の視点で役立ちます。
まとめ:サイト解析は「次の作業」まで考えて選ぶ
サイト解析ツールを選ぶときは、単に多機能かどうかだけでなく、解析結果をどう使うかが重要です。
SEO担当者が深く監査するなら、専門クローラーやSEOプラットフォームが役立ちます。検索流入を見るならGoogle Search Console、コンテンツ改善ならSEO支援ツールが向いています。
一方で、制作現場では、解析結果を見積もり、提案、ページ管理、公開前チェック、承認、タスク管理へつなげたい場面が多くあります。
Revoolのサイト解析は、そうした制作現場の流れに合わせて、サイトの状態を確認し、そのままページ管理やレビューにつなげられるのが特長です。
詳しい機能や画面イメージは、以下の活用ケースで紹介しています。